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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科47巻10号

1993年09月発行

文献概要

症例報告

趾間の有棘細胞癌

著者: 青木見佳子1 矢島純1 本田光芳1 簡野晃次2 百束比古2 齋藤裕

所属機関: 1日本医科大学皮膚科学教室 2日本医科大学形成外科学教室

ページ範囲:P.909 - P.911

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 68歳,女性の左第3趾間に生じた有棘細胞癌の1例を報告した.足白癬・疣贅として長期間加療され,当科でも皮膚生検まで施行しながら確定診断にいたるまで1年6カ月を要した.趾間の有棘細胞癌は極めて稀であるが,臨床的に趾間びらんに酷似するため見過ごされる例が多いと思われる.また小型の病巣で深部に浸潤する傾向があるため,診断には十分な深さと大きさを有する生検が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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