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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科47巻11号

1993年10月発行

文献概要

症例報告

糖尿病に合併したサルコイドーシスの1例

著者: 林伸和14 鈴木寛丈1 蓮田美哉子1 実川久美子1 紫芝敬子1 太田達郎2 岩沢邦明3

所属機関: 1日赤医療センター皮膚科 2日赤医療センター内科 3心臓血管研究所内科 4東京大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.987 - P.990

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 61歳,女.糖尿病のコントロール不良にて他院入院中,両下腿,手背に浮腫性紅斑,顔面に円形の紅斑出現.その後右前腕に皮下結節,右鎖骨上窩リンパ節腫脹に気づく.皮下結節およびリンパ節生検組織像,CT上のBHL, TBLB所見,ACE・リゾチームの高値,ツ反陰性などよりサルコイドーシスと診断.顔面,手背,膝の組織像は一部に変性した膠原線維や弾性線維を貪食する異物型巨細胞を見るなどサルコイドーシスとnecrobiosis lipoidicaとの鑑別が困難な点もある.皮疹は糖尿病のコントロールおよび安静にて軽快傾向.サルコイドーシスと糖尿病,および糖尿病に合併することの多いnecrobiosis lipoidica, granuloma annulareにつき考察を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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