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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科47巻12号

1993年11月発行

原著

血漿交換療法が有効であった後天性表皮水疱症

著者: 池嶋文子1 池田志斈1 吉池高志1 高森建二1 小川秀興1 児浦純義2

所属機関: 1順天堂大学医学部皮膚科学教室 2鹿児島市立病院皮膚科

ページ範囲:P.1049 - P.1054

文献概要

 臨床および組織学的所見,さらに蛍光抗体法,免疫電顕,および免疫ブロット法にて確定診断した64歳,女性の後天性表皮水疱症例に対して血漿交換療法を施行し,その効果を検討した.自験例はステロイド,免疫抑制剤,DDSなどに抵抗性であったが,血漿交換療法により,流血中の抗体価の減少および臨床症状の改善が得られ,またステロイドの減量も可能であった.重症で,ステロイド抵抗性の後天性表皮水疱症においても,少量のステロイド投与と血漿交換療法によりコントロールは十分可能と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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