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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科47巻13号

1993年12月発行

症例報告

皮膚病変部よりボレリアの分離,培養に成功したライム病の1例

著者: 田中智1 嵯峨賢次1 高橋誠1 牧田敦宣 佐藤七七朗2

所属機関: 1札幌医科大学皮膚科学教室 2北海道立衛生研究所

ページ範囲:P.1183 - P.1186

文献概要

 症例は60歳男性.初診の約1カ月前に北海道十勝地方池田町で山歩き中,右前胸部にダニと思われる虫体の咬着を受けた.数日後,同部位より紅斑が出現し,遠心性に急速に拡大してきた.ライム病による慢性遊走性紅斑と考え,塩酸ミノサイクリン100mg/日の内服を開始した.後日,病変部より生検した皮膚切片を試料とした培養でBorrelia burgdorferi陽性所見を得たためライム病と診断した.また血清抗Bor—relia burgdorferi抗体も陽性であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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