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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科47巻13号

1993年12月発行

症例報告

H1—blockerおよびH2—blockerの併用療法が奏効した局所性温熱蕁麻疹の1例

著者: 久野由恵13 渡部裕子1 渡辺久代1 柳原誠1 森俊二1 伊藤隆2

所属機関: 1岐阜大学医学部皮膚科学教室 2伊藤皮膚科 3国立がんセンター皮膚科

ページ範囲:P.1199 - P.1202

文献概要

 45歳,女性.入浴時,湯が触れた部位に一致して瘙痒を伴った紅斑と腫脹を生じ来科.40℃以上の温水にて負荷部位に限局する紅斑,膨疹および瘙痒を認め,局所性温熱蕁麻疹と診断した.本邦では局所性温熱蕁麻疹の報告例はなく,世界でもその報告が30症例に満たない稀な蕁麻疹であり,その発生機序は不明な点が多く,治療に抵抗する例が多い.今回我々はH1—blockerとH2—blockerの併用療法にて症状の消失をみた1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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