icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科47巻13号

1993年12月発行

症例報告

Down症に併発した蛇行性穿孔性弾性線維症

著者: 馬場直子12 斎藤胤曠2 塩谷千賀子3 田中祐吉4 佐々木佳郎4

所属機関: 1横浜市立大学医学部皮膚科学教室 2神奈川県立こども医療センター皮膚科 3山崎皮膚科医院 4神奈川県立こども医療センター病理科

ページ範囲:P.1227 - P.1230

文献概要

 18歳男子.以前よりDown症,心室および心房隔欠損症,肺高血圧症あり.3年前から膿疱性座瘡およびトリコチロマニア併発.1年前から両大腿前面と左上腕外側に線状・半環状萎縮性局面が多数散在し,一側辺縁に堤防状に丘疹を配列して一部結痂を示す皮疹が出現し次第に増生してきた.病理組織像では真皮上層に波状の変性線維の集塊と表皮肥厚を認め,変性物質はOrcein染色で陽性を示し,弾性線維と考えられた.Down症に併発した蛇行性穿孔性弾性線維症(elastosis perforans ser—piginosa)と診断し,その臨床的,組織的所見を報告するとともに,病因および発症機序について若干の考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら