icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科47巻13号

1993年12月発行

文献概要

症例報告

陥凹が著明であった多発性Blue-Red Maculeの1例

著者: 岡田善胤1 倉持政男1 三浦隆1

所属機関: 1帝京大学医学部附属市原病院皮膚科学教室

ページ範囲:P.1235 - P.1237

文献購入ページに移動
 陥凹が著明であった多発性blue-red maculeを持つレクリングハウゼン病の1例を報告した.患者は19歳,男性.思春期より体幹にcafé-au-lait斑が多発.18歳頃から小指頭大の暗紅色陥凹局面が体幹を中心に散発してきた.通常レクリングハウゼン病に見られる隆起性病変は認められなかった.陥凹皮疹の組織学的所見は真皮中層から下層における境界比較的鮮明な細胞集塊で,紡錘状の細胞から構成されていた.この神経線維腫の病変が真皮中層から下層に存在している点が通常みられるcutaneous neurofibroma1)とは異なるもので,本症の特殊型であるblue-red macule2)と診断した.本斑は臨床上陥凹が著明であった点が特異的であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?