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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科47巻13号

1993年12月発行

症例報告

皮膚平滑筋肉腫の1例

著者: 山本美保1 齋藤和哉1 田中智1 飯田憲治1 田中真弓1 嵯峨賢次1 杉山貞夫1 高橋誠1

所属機関: 1札幌医科大学皮膚科教室

ページ範囲:P.1249 - P.1254

文献概要

 症例は28歳の男性で,2カ月前より右上腕伸側に結節を生じ,当初良性平滑筋腫と診断し単純切除したところ,組織学的所見にて皮膚平滑筋肉腫の診断となり再手術に至った.組織像は異型性,大小不同を示す細長い腫瘍細胞が交差しつつ密に集簇した腫瘍像を真皮浅層〜深層にかけて認めた.核分裂も散見された.胞体はAzan—Mallory染色で赤染し,鍍銀染色で箱入り像がみられた.また,電子顕微鏡所見ならびに酵素抗体法により,腫瘍細胞が筋原性であることが証明された.本症例を報告するとともに,過去の本邦既報告例につきまとめ,考察する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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