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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科47巻2号

1993年02月発行

症例報告

表皮下水疱を伴った限局性強皮症の2例

著者: 延藤俊子1 武田孝爾1 籏持淳1 植木宏明1

所属機関: 1川崎医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.155 - P.158

文献概要

 症例1;71歳,女性.70歳頃より左乳房下縁の皮下硬結に気づき徐々に拡大した.来院時,同部に帯状の硬化局面を認め,正中線付近の硬化部位に弛緩性水疱を伴っていた.組織学的に,真皮上層の著明な浮腫と表皮下水疱,真皮全層にわたる膠原線維の肥厚を認めた.また電顕では水疱はbasal laminaより真皮側に見られた.症例2;59歳,女性.58歳頃より左頬部に母指爪甲大の褐色硬化局面があり,組織学的に表皮下水疱と,真皮全層にわたる膠原線維の膨化,均質化を認め,組織学的に表皮下水疱を伴った限局性強皮症と診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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