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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科47巻2号

1993年02月発行

文献概要

症例報告

皮膚骨腫を伴った偽性偽性副甲状腺機能低下症の1例

著者: 米田和史1 森俊二1 兼松勲2 平泉泰久3 近藤富雄3

所属機関: 1岐阜大学医学部皮膚科学教室 2大垣市民病院皮膚科 3大垣市民病院小児科

ページ範囲:P.181 - P.184

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 症例は3歳の女児,家族歴に同症なし.生後3カ月頃左膝に米粒大の硬結,1歳頃より右大腿,右前腕,左手背,および左足背にも同様の非常に硬い硬結が生じた.生検にて真皮から皮下にかけて不整形の好酸性の骨組織が認められ,その中にosteocyte,周辺にはosteoblastを認めた.左小指の中手骨の短縮によるAlbright徴候あり,X線検査でも左中手骨短縮を認めた.低身長,肥満や円形顔貌はなし.検査所見で,血清Caは9.6mg/dl,Pは6.0mg/dl,副甲状腺ホルモンは正常値,染色体は46XXと正常.Ellsworth-Howard testにて尿中リン,c-AMPの排泄ともに正常反応を示した.以上より皮膚骨腫を伴った偽性偽性副甲状腺機能低下症と診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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