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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科47巻2号

1993年02月発行

症例報告

皮膚転移を伴ったエックリン汗器官癌の1例

著者: 藤田裕介1 近藤滋夫1 藤岡彰1 鈴木裕介1 衛藤光1

所属機関: 1北里大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.189 - P.192

文献概要

 75歳,男.5年来右下腿にびらんを認め,その後潰瘍化し有棘細胞癌の診断の下に手術を行った症例を経験した.1年4カ月後に下腹部,右鼠径,右大腿に転移をきたした.転移巣は組織像,免疫組織学的所見よりエックリン真皮内汗管から分泌部の性格を有していると考えられた.初診時の組織所見も一部管腔様の部分があり,CEA,S−100などの免疫組織所見は陰性であったが,エックリン汗器官癌の性格をもつことが考えられた.以上より,皮膚から皮膚への転移をきたした稀なエックリン汗器官癌と考え,自験例を中心に文献的考察を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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