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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科47巻3号

1993年03月発行

文献概要

原著

シェーグレン症候群患者における爪郭毛細血管像の画像解析

著者: 大塚勤1 田村多絵子1 石川英一1

所属機関: 1群馬大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.225 - P.230

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 原発性シェーグレン症候群患者36例について,正常人,全身性強皮症患者を対照として爪郭毛細血管の尖端部幅,係蹄幅,面積,係蹄長の定量的測定を行い,これら4項目を用いた標準化正準判別分析を行った.その結果,シェーグレン症候群患者は正常像8例,シェーグレン像19例,強皮症像9例の3種の爪郭毛細血管像に分類された.他方,全身性強皮症患者でも10例(18%)にシェーグレン症候群像を認めた.シェーグレン症候群患者の爪郭毛細血管像は,臨床症状のうちレイノー現象および強指症と関連があり,いずれも強皮症像で出現率が高かった.また毛細血管拡張性紅斑とも関連があり,シェーグレン像で出現率が高かった.検査所見では統計的に有意な関連を認めなかった.これらの結果は,爪郭毛細血管像が強皮症様の異常を示す症例では,今後強皮症への移行の有無を経過観察する必要があることを示している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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