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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科47巻3号

1993年03月発行

原著

強直性脊椎炎の臨床像を呈した膿疱性乾癬

著者: 池嶋文子1 池田志斈1 森岡眞治1 小川秀興1 井上久2

所属機関: 1順天堂大学医学部皮膚科学教室 2順天堂大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.231 - P.236

文献概要

 38歳,男性.1968年よりほぼ全身に厚い鱗屑を伴う紅斑が多発.通常は尋常性乾癬様皮疹が主体であるが,時折咽頭炎などの感染症に引き続いて,紅斑の増悪および膿疱化を繰り返している.膿疱部の生検ではKogojの海綿状膿疱が認められた.これに加え1975年頃より頸部の疼痛および運動障害が出現,徐々に腰背部に拡大した.X線検査では,強直性脊椎炎だけでなく乾癬性関節炎にもしばしば見られる所見が得られた.強直性脊椎炎の疫学的診断基準に準じて臨床所見を検討したところ,強直性脊椎炎確実例であった.HLAは,A 2, A 3, B 44, Bw 61, Cw 5で,リウマチ因子は陰性であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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