文献詳細
症例報告
文献概要
基底細胞上皮腫が四肢に発生することは比較的稀である.左肘関節内側に発症し,約10年間で65×80mmに拡大した表在基底細胞上皮腫の1例を報告する.病理標本を観察すると,いわゆる蕾状に増殖した腫瘍細胞集塊が多数認められるが,その内部は腫瘍細胞が密に存在するもの,内部の細胞が離開したり空胞化しているものなど多様であった.これらの点に関し,今山1)の「基底細胞上皮腫の新しい概念」を参考にして臨床経過と病理組織の関連性を検討した.
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