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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科47巻4号

1993年04月発行

文献概要

症例報告

メキシレチンによる多形紅斑型薬疹の2例

著者: 高橋千恵1 岡野弘子2 小屋光雄3

所属機関: 1滋賀県立成人病センター皮膚科 2京都大学医学部皮膚科学教室 3滋賀県立成人病センター内科

ページ範囲:P.355 - P.358

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 不整脈治療剤メキシレチンによる多形紅斑型薬疹の2例を経験した.症例1はメキシレチンを9カ月以上内服した後多形紅斑様皮疹からStevens-Johnson症候群となった.最高39.2℃の発熱をきたし,肝機能障害も示したがメキシレチン中止後は2日間で軽快傾向となった.メキシレチンのパッチテストでは48時間で(++)を示した.症例2はメキシレチン内服26日後同じく多形紅斑型薬疹を生じ,メキシレチン中止後なお5〜6日間増悪しつづけたのち8日目より軽快傾向を示した.肝機能障害は呈したが発熱は微熱程度であった.メキシレチンのパッチテストでは48時間目(−)であったが,96時間後に(+)であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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