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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科47巻4号

1993年04月発行

文献概要

症例報告

二重濾過血漿交換療法により著明な改善を示した水疱性類天疱瘡の1例

著者: 金井塚生世1 馬場直子1 大沢純子1 長谷哲男1 中嶋弘1 高木信嘉2 柳田英夫3 永井隆吉3

所属機関: 1横浜市立大学医学部皮膚科学教室 2横浜市立大学医学部第2内科学教室 3横須賀北部共済病院皮膚科

ページ範囲:P.373 - P.376

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要約 55歳,女性.平成元年12月より瘙痒感を伴う滲出性紅斑と水疱が出現し,全身に拡大.水疱性類天疱瘡と診断.プレドニゾロン90mg/日内服したが,軽快せず.DDS(4,4'-diaminodiphenyl sulphone)75mg/日,次いでアザチオプリン150mg/日の併用にても,効果は認められなかった.二重濾過血漿交換療法(double filtrationplasmapheresis,DFPPと略す)施行後2,3日目から水疱は著明に軽快を示した.その後,プレドニゾロンを減量し,DFPPを1回中止したところ,再燃が認められたが,DFPPの再開により再び著明に改善した.DFPPを中止して6カ月後の現在,プレドニゾロン5mg/日の内服のみにて再発をみていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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