文献詳細
特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1993
I 最近話題の疾患
文献概要
Blistering distal dactylitisは手指末端に水疱を形成するのを特徴とする表在性レンサ球菌感染症で,小児に多く成人ではまれである.原因菌はA群β溶血性レンサ球菌が報告例のほとんどを占める.鑑別診断として熱傷,疱疹性療疽などがあげられるが細菌学的検査を行えば診断は容易である.治療は切開排膿,抗生剤の外用に加え,ペニシリンやエリスロマイシンの全身投与ですみやかに軽快する.本症に続発した糸球体腎炎はこれまで報告されていない.
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