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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1993
III 新しい検査法と診断法
文献概要
皮膚は消化管や気管支粘膜とならんで,生体の免疫を司る重要な臓器であると考えられている.このような皮膚に発生する悪性リンパ腫には種々の特性があるはずで,事実,MFを代表とするCTCLは節性のリンパ腫とは極めて異なった病像を示す.また,多彩な細胞浸潤を伴った複雑な病巣を形成し,その組織診断が困難なことも少なくない.このような複雑な病変の理解には,病巣を構成する細胞群の同定とその特徴を明らかにすることが重要である.本稿では,皮膚の悪性リンパ腫を免疫組織化学的に検索した結果を示し,その特性の理解に資することを試みることとする.
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