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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科47巻5号

1993年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1993 III 新しい検査法と診断法

隆起性皮膚線維肉腫のhuman Progenitor cell antigen(CD 34)を用いた特異的診断

著者: 田畑伸子1 相場節也1 石井宏忠2 大谷明夫2 名倉宏2 田上八朗1

所属機関: 1東北大学医学部皮膚科学教室 2東北大学医学部病理学教室

ページ範囲:P.111 - P.114

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 隆起性皮膚線維肉腫(dermatofibro—sarcoma protuberans,DFSP),皮膚線維腫(dermatofibroma,DF),悪性線維性組織球腫(malignant fibrous histiocytoma,MFH)に関して,腫瘍細胞上のCD34抗原の発現を免疫組織学的に検討した.10例のDFSPのすべてにCD34抗原の発現を認めたのに対し,18例中全例のDF,9例中8例のMFHにおいては,腫瘍細胞にCD34抗原の発現を認めなかった.このCD34抗原の発現の違いは,これら線維増殖性腫瘍の鑑別点となるとともに,これらの起源について考察する手掛かりを示すものと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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