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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科47巻6号

1993年05月発行

今月の症例

Cutaneous Ciliated Cystの2例

著者: 田中博康1 中島奈保子1 新井雅明1 石田卓1 戸沢孝之1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.455 - P.458

文献概要

 Cutaneous ciliated cystの2例を報告した.症例1:12歳女児.数カ月前より,右下腿部の腫瘤に気づき漸次増大した.直径4mmおよび6mmの嚢腫状皮下腫瘤で自覚症状を伴わなかった.症例2:12歳女児.約1年前より,右足底の腫瘤に気づき漸次増大した.15×17mmの嚢腫状皮下腫瘤で軽度の圧痛を認めた.組織学的には2症例とも同様の嚢腫が真皮に存在し,その壁細胞は内腔面に線毛を有する1層の円柱上皮で構成されており,cutaneous ciliated cystと診断した.本症は女性の下肢にのみ生じる希有な疾患であり,Müller管由来と考えられている.過去の報告例を総括し,比較検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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