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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科47巻6号

1993年05月発行

文献概要

症例報告

無月経時に出現する再発性光沢苔癬の1例

著者: 和泉達也12 八木宏明1 海老原全1 杉浦丹1

所属機関: 1清水市立病院皮膚科 2慶應義塾大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.475 - P.478

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 26歳,女性.躯幹を中心に粟粒大から半米粒大の小丘疹が多発して認められたため当科初診.この皮疹は無月経時にみられ,比較的短期間のうちに出現,消退を繰り返す.このような皮疹は,初診前6回,初診以降4回,計10回認められた.また,女性ホルモン剤投与時には,数時間で速やかに消退した.病理組織像では光沢苔癬に典型的であるが,リンパ球様細胞や組織球のほかに好中球も認められた.さらに,自験例において,月経周期と皮疹の発症機序に関して若干の考察を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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