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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科47巻6号

1993年05月発行

症例報告

汎発性皮膚転移癌の1例

著者: 川上民裕1 大西善博1 松井良介1 柳原康章1 長村洋三1

所属機関: 1自衛隊中央病院皮膚科

ページ範囲:P.493 - P.496

文献概要

 47歳,男性.初診1カ月前に腹部に小豆大から拇指頭大のほぼ円形,淡紅色小結節が汎発性に出現.その後,胸背部にも拡大.個疹は扁平隆起性で皮内に硬結を触れる.組織学的には真皮網状層から一部皮下脂肪織にかけて異型の核と明るい胞体をもつ細胞よりなる腫瘍巣がみられ,巣内に印環細胞が散見される.胃透視,内視鏡検査にて胃癌(印環細胞癌)が発見され,本疾患を胃癌原発の汎発性皮膚転移癌と診断した.過去12年間の皮膚転移癌525例と汎発性皮膚転移癌25例を集計した.後者は前者に比し男性に多く,胃原発が多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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