文献詳細
カラーアトラス
Adenoid Basal Cell Eoithelioma
著者: 小方冬樹1 山田伸夫1 盛岡奈緒子1 奥野哲朗1 中林康青1
所属機関: 1三井記念病院皮膚科
ページ範囲:P.638 - P.639
文献概要
初診 平成元年9月5日
家族歴および既往歴 特記すべきことなし.
現病歴 小児期より左下眼瞼に径1cmほどの黒色皮疹が存在していたという.平成1年3月初旬より徐々に増大し,時々出血するようになったため,当科初診となった.
現症 左下眼瞼,やや外側よりに30×14×17mm大,弾性硬に触知する類円形,境界比較的明瞭な腫瘤が単発していた.この表面には著明な毛細血管拡張が認められ,腫瘤の中央部には頂点に潰瘍を形成した黒色結節が存在した(図1).なお,所属リンパ節腫脹は認められなかった.
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