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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科47巻8号

1993年07月発行

臨床統計

転移性皮膚癌の分析

著者: 山本稔1 大塚壽1 中岡啓喜1 新城憲1 大谷一馬1 渡部隆博1 三木吉治2

所属機関: 1愛媛大学医学部皮膚科学教室(形成外科診療班) 2愛媛大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.653 - P.655

文献概要

 1976年10月から1991年4月までに愛媛大学医学部皮膚科で経験した転移性皮膚癌30例を集計した.平均年齢は男性18例60.8歳,女性12例58.6歳であった.原発巣としては肺癌9例(30.0%),乳癌4例(13.3%),喉頭癌・膵臓癌・胃癌各3例(10.0%)の順であった.臨床型は結節型27例,板状硬結型2例,丹毒様型1例であった.原発巣確認から皮膚転移までの期間は,平均13.7カ月であった.また,皮膚転移から死亡までの期間は平均13.8カ月であった.転移巣が原発巣より先に発見された症例は30例中5例(16.7%)であった.なお,簡単な手術で転移巣の処置が容易となり,患者に生きる希望を与える場合には,転移巣に対する植皮などの適応症例もありうると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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