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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科47巻8号

1993年07月発行

症例報告

Eosinophilic Cellulitis

著者: 佐藤茂樹1 杉田康志1 河本博明1 森田栄伸1 山田悟1 山本昇壯1

所属機関: 1広島大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.667 - P.670

文献概要

 54歳,男性のeosinophilic cellulitisの1例を報告した.初診の約1カ月前より右手背に発赤腫脹が生じ,その後環状肉芽腫様皮疹となった.組織学的には真皮中層から下層にかけて好酸球を主体としリンパ球,組織球および巨細胞を混じる稠密な細胞浸潤を認め,flame figureも散見された.蛍光抗体直接法による検索で,病変部の真皮血管壁にIgG,IgMおよびC3の沈着を認めた.抗major basic protein(MBP)抗体および抗eosinophil cationic protein(ECP)抗体(EG2抗体)を用いた免疫組織染色を行い,真皮より皮下組織にかけて浸潤した好酸球の顆粒に,MBPおよび活性化ECPの陽性所見を認めた.さらにMBPは好酸球の顆粒のみでなく細胞外の真皮内膠原線維においても陽性所見を示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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