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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科47巻8号

1993年07月発行

症例報告

術後再発をきたしたKeratoacanthomaの1例

著者: 池田祐輔1 飯島正文1 藤澤龍一1 保坂進一2 安木良博3

所属機関: 1昭和大学医学部皮膚科学教室 2公立昭和病院皮膚科 3東京都立大塚病院皮膚科

ページ範囲:P.691 - P.694

文献概要

 72歳,女.初診の10日前より左頬部の小結節に気づいた.その後,急速に増大し,同部位に紅色で中央部に鱗屑,痂皮を有し,半球状に隆起する弾性硬,径7mmの腫瘤を形成した.Keratoacanthoma(以下KAと略す)の診断で健常皮膚を含め初診の10日後に全摘出,下眼瞼のためopen treatmentを採用した.切除20日後,瘢痕収縮とともに小結節が出現し,徐々に増大したため再手術を施行した.組織像は両者ともKAの典型であり,術後再発例であった.再発の原因としてKAの自然経過を考慮すると,摘出の時期に問題があると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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