icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科47巻9号

1993年08月発行

文献概要

今月の症例

皮疹の多発を認めた尋常性狼瘡の1例

著者: 高橋裕美子1 田村敦志1 石川治1 山蔭明生1 宮地良樹1

所属機関: 1群馬大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.749 - P.751

文献購入ページに移動
 59歳,男性.姉,弟は肺結核で死亡.小児期に左肘頭,次いで左上腕,頭部,顔面,背部,右上腕に紅褐色浸潤局面が多発.ツ反陽性.胸部X線で陳旧性肺結核を認めたが,喀痰塗抹および抗酸菌培養陰性.組織学的にラングハンス型巨細胞を混ずる類上皮細胞肉芽腫を認めたが,明らかな乾酪壊死は認めなかった.Ziehl-Neelsen染色,オーラミン染色で抗酸菌陰性,皮膚組織の抗酸菌培養陰性.INH400mg/日内服により皮疹は著明に改善した.皮疹の多発した尋常性狼瘡について若干の文献的考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?