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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科47巻9号

1993年08月発行

文献概要

症例報告

Superficial Granubmatous Pyoderma

著者: 磯田憲一1 水谷仁2 村田實2 水谷智子2 清水正之2

所属機関: 1山田赤十字病院皮膚科 2三重大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.763 - P.767

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要約 22歳,女性.発熱とともに,痤瘡様発疹にて始まり,指頭大までの排膿を伴う潰瘍が顔面,躯幹に生じた.潰瘍辺縁および潰瘍底に肉芽の増生をみ,潰瘍底は比較的浅く,穿堀傾向はなかった.細菌培養,真菌培養ともに陰性で,ESR亢進,CRP上昇,IgG,IgA,およびフィブリノーゲン増加,血清Fe低下を認めた.組織学的には膿瘍を伴い浅い肉芽腫を示した.合併症は認められなかった.以上より本症例をWilson-Jonesらがpyoderma gangrenosumの局所限局型として提唱したsuperficial granulomatous pyodermaと診断し,サルファ剤およびミノサイクリン内服にて治療を進め,軽快傾向を得た.しかし,完治には至らず,プレドニゾロン30mg/日内服にて皮疹の速やかな上皮化が得られた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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