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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科47巻9号

1993年08月発行

文献概要

症例報告

小型の播種状先天性色素性母斑のみられたMelanoses Neurocutanees

著者: 亀井美樹1 落合豊子1 加曽利潤一郎1 鈴木啓之1 森嶋隆文1

所属機関: 1日本大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.801 - P.805

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 19歳,男子.出生時より顔面,頭部,背部正中を含むほぼ全身に,有毛性または無毛性の小色素斑が28個散在していた.生来健康であったが,19歳時髄膜刺激症状が出現し,髄膜炎の疑いで入院した.髄液細胞診におけるメラニン含有異型細胞より,頭蓋内黒色腫が示唆され,剖検にて脳,脊髄軟膜のメラノーシスと,右前頭部の黒色腫を確認した.自験例はmelanose neurocutaneesと診断されたが,その皮疹は巨大母斑ではなく,小型の播種状先天性色素性母斑であった.本症において小型の多発性色素性母斑を合併した報告は少ないため,その診断基準について検討するとともに,比較的難しいとされる早期診断についても論述した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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