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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科47巻9号

1993年08月発行

症例報告

両側性聴神経腫瘍を伴った神経鞘腫症の1例

著者: 今門純久1 小林裕明1 相馬良直1 竹原和彦1 中川秀己1 石橋康正1

所属機関: 1東京大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.817 - P.820

文献概要

 22歳,男性,両側性聴神経腫瘍を伴った神経鞘腫症の1例.生下時より米粒大までの小褐色斑が多発.高校2年時,欠神発作を契機に頭蓋内腫瘍を発見され,以後,前頭葉の髄膜腫,左右の聴神経腫瘍の切除を受けている.体幹・四肢および頭部皮下に母指頭大までの弾性に富む腫瘍が多発,複数を生検したが,いずれも神経鞘腫であった.小色素斑を伴うがカフェ・オ・レ斑は認めない.この症例は神経線維腫症2型の診断基準を満たし,実際に,脳神経外科,耳鼻咽喉科においては,神経線維腫症2型として経過観察されている.神経鞘腫症と神経線維腫症2型の異同についても言及した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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