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症例報告
帯状疱疹瘢痕部に皮疹を生じたannular elastolytic giant cell granuloma
著者: 杉本理恵1
所属機関: 1賛育会病院皮膚科
ページ範囲:P.63 - P.66
文献購入ページに移動 顔面,頸部などの露光部の他に1年前に罹患した帯状疱疹瘢痕部にも生じたannular elastolytic giant cell granulomaの1例を報告した.円形および類円形の浸潤性紅斑として発症し,夏期には顔面・頸部では露光部位に一致したびまん性の紅斑となり,手背・前腕にも拡大した.経過とともに丘疹が環状および連圏状に集簇する紅斑局面となった.組織学的には真皮内に多核巨細胞を主体とし,リンパ球,組織球,類上皮細胞からなる肉芽腫が形成され,巨細胞による弾性線維の貪食像,真皮内の弾性線維消失を認めるなど本症の特徴的所見を示した.本症は環状紅斑を典型像とし,より多彩な臨床像をとる可能性が考えられた.
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