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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻1号

1994年01月発行

症例報告

慢性関節リウマチに合併したannular elastolytic giant cell granulomaの1例

著者: 大塚勤1 山蔭明生1

所属機関: 1群馬大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.67 - P.70

文献概要

 71歳,男性.平成3年1月,上背部の自覚症状を伴わない紅色皮疹,レイノー現象および手指のこわばりに気づく.5月初旬,両側手関節に同様皮疹出現,同月中旬39℃台の発熱,両手背,指背に同様皮疹が出現し,6月20日当科初診.8月初めには両足関節の腫脹が出現.初診時,項部,左肩甲骨部,右膝蓋および両手関節屈側に,淡紫紅色,扁平または環状に隆起する紅斑が認められた.また,手指関節背面には淡紫紅色半球状隆起する結節が認められた.組織学的に,真皮上層から中層にかけて弾性線維を貪食した巨細胞を混じた肉芽腫を呈していた.また,検査上RF270/IU/mlであり,慢性関節リウマチの分類基準中4項目が認められた.自験例は,AEGCGに慢性関節リウマチが合併した稀な1例と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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