icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻1号

1994年01月発行

症例報告

腎透析患者に生じたtransient acantholytic dermatosis

著者: 西井芳夫1 川津友子1

所属機関: 1関西労災病院皮膚科

ページ範囲:P.81 - P.84

文献概要

 腎透析患者の背部に生じたtransient acantholytic dermatosisの1例を報告した.症例は51歳,男性.糖尿病性腎症による慢性腎不全のため血液透析施行中,背部に激痒を伴う角化性丘疹が出現.病理組織学的には,表皮内裂隙,棘融解細胞,異常角化細胞を認め,Darier病類似の像を示した.抗ヒスタミン剤内服とステロイド軟膏の外用を行い,約10カ月後には軽快し,以後の再発を認めていない.血液透析患者にみられる特異な角化性丘疹についてはこれまでに多くの報告があるが,自験例のように異常角化を伴う棘融解像を示したものはない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら