文献詳細
症例報告
文献概要
55歳,男性.約4年前より両上眼瞼縁に自覚症を欠く常色丘疹が多発,数珠状に配列してきた.HE染色では真皮全層に好酸性無構造物質が沈着.この物質はコンゴー赤染色にて橙赤色を,その偏光顕微鏡下で緑色の偏光を呈し,電顕所見からアミロイドと同定した.抗AL(λ)抗体に弱陽性を示し,L鎖(λ)由来と考えられた.全身性アミロイドーシスを示唆する所見はなく,皮膚限局性結節性アミロイドーシスと診断した.過去の本邦報告例について若干の文献的考察を加えた.
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