icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻1号

1994年01月発行

症例報告

BCG接種部位に生じケロイド様外観を示した平滑筋腫の1例

著者: 吉田法子12 和泉達也1 秋山真志1 杉浦丹1

所属機関: 1清水市立病院皮膚科 2榛原総合病院皮膚科

ページ範囲:P.99 - P.101

文献概要

 ケロイド様外観を呈した平滑筋腫の1例を報告した.症例は17歳,女性.左上腕のBCG接種部位に一致して小結節が集簇して出現,次第に融合し,不整形のケロイド様外観を呈する腫瘤を形成した.周囲には衛星状に存在する米粒大の腫瘤を伴っていた.病理組織学的に,腫瘤は平滑筋細胞の著明な増生より成っていた.BCG接種部位に生じた皮膚腫瘍として,各種腫瘍の報告がなされているが,自験例のごとく平滑筋腫の生じた例は他に認められない.また自験例はその外観が典型的な平滑筋腫のそれでなく,ケロイド様を呈していた点においても稀な症例と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら