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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻1号

1994年01月発行

症例報告

Neurotropic melanomaの1例

著者: 久野由恵1 南波正1 高木肇1 柳原誠1 森俊二1 山本明史2 浦田裕次3

所属機関: 1岐阜大学医学部皮膚科学教室 2大垣市民病院皮膚科 3平野総合病院皮膚科

ページ範囲:P.111 - P.114

文献概要

 63歳,男性.右足底に鳩卵大の様々な色調をもつ隆起性病変の腫大を主訴として受診した.組織学的に異型性を有し,メラニン顆粒に乏しい主として紡錘形の腫瘍細胞が,柵状配列および一部に神経様構造をとり脂肪層まで浸潤していた.腫瘍細胞の表皮との境界部活性はほとんど認めなかった.免疫組織学的には抗S−100蛋白抗体,抗メラノーマ抗体(HMB−45)にて陽性であった.Neurotropic melanomaと診断し,広範切除,鼠径リンパ節切除およびフェロン—DAV療法を行った.1年間,再発は認められていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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