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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻1号

1994年01月発行

文献概要

連載

Practical English for Busy Physicians・7

著者:

所属機関: 1California大学

ページ範囲:P.122 - P.123

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“…ish”,datesについておよび添削の実例
 最近次のような文章の論文を受け取りました.“Thelesion gradually became brownish pigmented.”さて,今ここでは文法的な細かいことはさておき,この文章では“ish”を使って“brownish”と言う形にしてありますが,これは“brownishly pigmented”とならなくてはいけません.伝統的に日本語の形容詞の「…ぽい」は英語において“ish”と訳されています.今の若い人たちは「子供っぽい」のように単語の最後に“ぽい”を付けて使用していますが,つまりこの前出の論文の文章は才気漲る30代の青年医師によって書かれており,「赤っぽい」と同様に,「茶色っぽい」としてしまいましたが,この使用法には制限があります.要するにこの場合は明らかにオリジナルでの「茶色っぽい」(オリジナルの日本語の原稿を見ていないので多少推測している訳ですが)を直訳して“brownish”にしたものと思われます.しかし残念ながらこの場合,日本語においても「茶色っぽい」が適切でないように,英語でも“ish”は専門的な原稿では使用しません.茶色に変化が見られたら,“light brown”とか“slightly brown”または“somewhat brown”というように表現して下さい.一方,多くの人が“brown in color”という言い方を使ったりします.例えば“the lesion graduallybecame somewhat brown in color(or brown in pigmentation)”のように.しかしこれはちょっと両方はくどいですね.色は色,pigmentationはpigmentationですから.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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