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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻10号

1994年09月発行

原著

皮膚癌告知とインフォームド・コンセントの諸問題—患者へのアンケートを含めて

著者: 柳川茂1 大隅正義1 中山佳代子1 義沢雄介1 神川知之2

所属機関: 1埼玉県立がんセンター皮膚科 2済生会栗橋病院皮膚科

ページ範囲:P.849 - P.854

文献概要

 1990年初め,日本医師会生命倫理懇談会が“説明と同意”についての報告を公表して以来,インフォームド・コンセント(informed consent)および癌の告知問題は社会的にも広く論議されるようになった.当科ではがんセンターという名称もあり,この5年間比較的高率にその病名を告知してきたが,インフォームド・コンセントを得ることは皮膚癌治療上有効に働くことが多いと思われた.また,自験70例に癌告知に関するアンケート調査を行い,その結果,患者の8割程度は皮膚癌告知に積極的,肯定的であったが,2割程度は消極的,否定的であった.皮膚癌告知とインフォームド・コンセントの進め方に関してはさらなる議論が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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