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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻10号

1994年09月発行

症例報告

多発性骨髄腫を伴った全身性アミロイドーシスの1例

著者: 谷口裕子1 入舩あゆみ1 古谷野妙子1 白木正紀2

所属機関: 1取手協同病院皮膚科 2取手協同病院内科

ページ範囲:P.891 - P.893

文献概要

 65歳,男性.6年前全身に自覚症状のない紅斑が出現しその後褐色斑となつたという.3年前reactive lymphoreticular hyperplasiaにて胃脾全摘し,その直後よりネフローゼ症候群を発症.四肢・体幹に萎縮性の地図状黄褐色斑多数散在.背部正中には扁平隆起性の淡褐色局面が多数融合する.病理組織学的には真皮乳頭層にエオジンに淡染する物質を認め,コンゴー・レッド染色で淡紅色を呈し過マンガン酸カリウム10分処理抵抗性であつた.腎生検でも同様の染色態度の物質をメサンギウムに認めた.血中・尿中免疫電気泳動でBence-Jones蛋白λ型陽性.骨シンチにて右第6,7肋骨,第4,5腰椎に取り込み像あり.現在内科にて経過観察中.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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