icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻10号

1994年09月発行

文献概要

治療

前額正中皮弁により再建した鼻部有棘細胞癌の2例

著者: 岩崎泰政1 波多野裕二1 宮本義洋1 森保1 広畑晶子1 山本昇壯1

所属機関: 1広島大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.935 - P.938

文献購入ページに移動
 80歳女性,および81歳男性の鼻部に生じた有棘細胞癌2症例の腫瘍切除後の外鼻全欠損に対し,一側の滑車上動脈を栄養血管とする三葉型の前額正中皮弁を用いて外鼻の再建を行った.皮弁はいったんdelayしたのち,2週後に再び皮弁を挙上し,鼻腔壁,鼻背,鼻尖,鼻翼の再建を行った.1例は残存する鼻中隔軟骨を用いて支柱形成も行った.Donor siteは一部で縫合閉鎖を行い,また一部では全層植皮を行った.術後3カ月および5カ月が経過し再発転移を認めておらず,再建した鼻の形態とcolor matchおよびtexture matchにおいても,ともに良好な結果が得られた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?