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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻11号

1994年10月発行

今月の症例

慢性アルコール中毒患者に生じた亜鉛欠乏症

著者: 谷口彰治1 兼藤紀美子1 濱田稔夫1

所属機関: 1大阪市立大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.977 - P.979

文献概要

 症例は47歳,女性.2週間前に両足背および足縁に瘙痒を伴う隆起性の紅斑が出現した.約10年の飲酒歴があり,慢性アルコール中毒とそれに伴う肝硬変の診断のもとに加療中であった.血清亜鉛値は38μg/dl(正常値65〜110μg/dl)と低く,硫酸亜鉛の投与により皮疹はすみやかに改善したことより,後天性の亜鉛欠乏症と診断した.本症の発症原因,治療法について考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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