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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻11号

1994年10月発行

文献概要

症例報告

肛門部に結節性病変を認めたクローン病

著者: 福田正之1 狩野葉子1 塩原哲夫1 長島正治1

所属機関: 1杏林大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.993 - P.995

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 肛門部に結節性病変を認めたクローン病の1例を報告した.患者は大腸クローン病の診断にて当院内科で精査加療中,肛門周囲に米粒大ないし小指頭大の結節性病変と瘻孔を指摘され当科を受診した.結節の組織所見では,真皮に巨細胞を混じる非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を認めた.この病変はサラゾピリン内服にて腹部症状の改善とともに軽快した.クローン病の紅斑病変は初期症状として気づかれることが多く,その活動性を反映する点で重要な所見と思われるが,皮膚科領域ではほとんど記載がないので報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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