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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻11号

1994年10月発行

文献概要

症例報告

無症候性原発性胆汁性肝硬変を合併した不全型CREST症候群の1例

著者: 吉村政章1 山本匡2 國田哲子3

所属機関: 1吉村医院 2マツダ病院皮膚科 3済生会呉総合病院内科

ページ範囲:P.1001 - P.1003

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 60歳,女性の無症候性原発性胆汁性肝硬変(PBC)を合併した不全型CREST症候群の1例を報告した.手指のしびれ感,朝のこわばり感で発症し,レイノー現象陽性,手指の浮腫性硬化,手細血管拡張,皮下石灰沈着がみられ,検査所見にて抗核抗体1280倍,抗セントロメア抗体1280倍を認め,不全型CREST症候群と診断した.約3年半経過した頃より胆道系酵素の上昇を中心とした肝機能障害がみられ,抗ミトコンドリア抗体80倍,IgM 376mg/dlと上昇していたが,自覚症状はみられなかったため無症候性PBCと診断した.HLA-DRローカスはDRw8,DR9,DRw52,DRw53であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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