icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻11号

1994年10月発行

文献概要

症例報告

腋窩Paget癌—自験例の報告と本邦報告例の検討

著者: 大草康弘1 田中信1 古川隆代2

所属機関: 1静岡赤十字病院皮膚科 2杏林大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.1029 - P.1032

文献購入ページに移動
 腋窩Paget癌の1例を報告した.症例は52歳,女性で,右腋窩に20×35mmの紅斑性局面が認められた.組織学的に表皮内および真皮に浸潤するPaget細胞がみられ,表皮内のPaget細胞はレクチンのDBA染色陽性であったが真皮内へ浸潤したPaget細胞は陰性であった.腋窩Paget病および腋窩Paget癌の本邦報告例を総括するとともに,腋窩単独のPaget病は比較的癌化しやすいため,治療はリンパ節郭清を含む広範囲切除をすべきであることを述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?