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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻12号

1994年11月発行

臨床統計

高齢者のアナフィラクトイド紫斑

著者: 種井良二1 橋本明彦1 山本達雄1

所属機関: 1東京都老人医療センター皮膚科

ページ範囲:P.1063 - P.1067

文献概要

 60歳以上の高齢者に発症したアナフィラクトイド紫斑(a.p.)の臨床的特徴について検討した.確診例は10年間に5例(女性4例)あり,平均年齢は73歳で,Schönlein型とHenoch型のいずれの病型も認められた.高齢者症例の特徴として,女性に多く,腎症状や関節症状を伴うものが多く,腹部症状を伴うものが少ないことや,発疹消失までの期間が長く慢性で再発性の経過をとりやすいなどの傾向がみられた.また,確診例以外に臨床的にa.p.を疑った症例は10例あったが,ほとんどの症例が先行・基礎疾患を合併し,症候性の血管性紫斑なのかa.p.なのか決め難い症例が多かった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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