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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻12号

1994年11月発行

症例報告

好酸球性筋膜炎の1例

著者: 筒井真人1 川岸尚子1 松尾忍1 飯塚一1

所属機関: 1旭川医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.1095 - P.1097

文献概要

 47歳,男性.初診の半年前,ワープロを連日にわたり使用した後,両前腕皮膚に突っ張り感が出現し,徐々に四肢・側胸部・側腹部・下腹部に皮膚の瀰漫性硬化および色素沈着を認めるようになった.指趾の硬化,筋肉痛,Raynaud症状はない.抗核抗体陽性(160倍),末梢血好酸球数増多(9%)以外には異常検査所見はない.病理組織学的には,著明な筋膜の肥厚と単核球,少数の好酸球の浸潤が認められた.以上の所見から好酸球性筋膜炎と診断した.プレドニゾロン30mg/日内服を開始し,皮膚硬化の軽快,末梢血好酸球数の正常化が認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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