臨床皮膚科48巻12号

1994年11月発行

症例報告

フマル酸ケトチフェン点眼薬による接触皮膚炎の2例

著者： 丸山道代¹ 佐藤伸一¹ 戸田淨¹

所属機関： ¹東京逓信病院皮膚科

ページ範囲：P.1107 - P.1110

文献概要

　アレルギー性結膜炎にザジテン^®点眼薬を使用した2症例を報告した．症例1は約1カ月後に，症例2は約3カ月後に両眼瞼周囲の瘙痒と浮腫性紅斑が強い接触皮膚炎が出現した．成分別パッチテストの結果，症例1，症例2ともに主剤のフマル酸ケトチフェンによるアレルギー性接触皮膚炎と診断した．