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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻12号

1994年11月発行

症例報告

神経線維腫症Ⅵ型と思われる1家系例

著者: 中野創1 野村和夫1 橋本功1

所属機関: 1弘前大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.1119 - P.1121

文献概要

 Riccardiの分類による神経線維腫症(neurofibromatosis,以下NF)Ⅵ型,すなわち色素斑のみで神経線維腫を欠く病型と思われる1家系例を経験したので報告した.発端者は4カ月,男児.出生時より躯幹,四肢に粟粒大から鶉卵大までの褐色色素斑がみられ,青色色素斑も一部混在.母および母方祖母にも同様の色素斑が多数みられるが,神経線維腫は全くみられない.母および母方祖母の臨床経過も含めて自験例はNF Ⅵ型と考えられた.NF Ⅵ型の家系例の報告は,これまで3例のみであり稀である.NF Ⅵ型では中枢神経系の合併症が報告されており,今後の経過観察が重要と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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