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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻12号

1994年11月発行

文献概要

症例報告

帯状疱疹様の分布を示した肺扁平上皮癌皮膚転移の1例

著者: 服部尚子1 松川中1 中島啓喜2 北村成大3 北原比呂人4

所属機関: 1社会保険中央総合病院皮膚科 2社会保険中央総合病院内科 3社会保険中央総合病院病理部 4東京大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.1123 - P.1125

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 68歳,男.1992年7月右上葉の肺扁平上皮癌(T 3 N 3 M 0 stage III b)と診断され治療中であったが,12月中旬,右上肢から胸部に疼痛を伴う皮疹が出現し,内科にて帯状疱疹として治療を受けたが改善がみられず,1月当科初診.初診時,右前胸部から右上肢にかけて,ほぼT2—T4領域に一致して自発痛を伴う皮疹が認められ,生検組織および剖検所見より肺癌の皮膚転移と診断した.帯状疱疹様の分布を示した内臓癌の皮膚転移について過去の報告をまとめ,その転移様式について考察した.なお,帯状疱疹様の分布を示した悪性腫瘍の皮膚転移の報告は本邦2例目である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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