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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻2号

1994年02月発行

治療

アトピー性皮膚炎患者に対する抗アレルギー剤内服治療と血清interleukin−4値の変化

著者: 笠松正憲1 辻卓夫1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.221 - P.224

文献概要

 アトピー性皮膚炎(AD)患者に対する抗アレルギー剤内服治療で,皮疹の軽快をみた.ADとサイトカインの関係を知るため,抗アレルギー剤フマル酸ケトチフェンを内服薬として用い,血清中interleukin−4(IL−4)値とsoluble CD 23(sCD 23)を測定した.血清IL−4値は,抗アレルギー剤投与開始時1.620±1.352pg/ml(0.33〜7.87pg/ml),投与終了時1.256±1.037pg/ml(0.17〜4.70pg/ml)で,有意な差(p<0.01)が認められた.一方,sCD 23値は,投与開始時277.7±97.0pg/ml(129〜559pg/ml),投与終了時287.0±87.6pg/ml(119〜523pg/ml)で,抗アレルギー剤内服治療による変化は認められなかった.また,試験開始時AD患者sCD 23値を健常人値(242.6±103.9pg/ml)と比較すると,若干高値であったが有意な差はなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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